半年近く前に事故にあった友人。
バイクで信号待ちをしている時に後ろから来た車が追突。
事故の直後は病院やらバイクの修理やら色々大変そうだったけど、最近追突した相手が慰謝料を払ってくれたらしい。
慰謝料とは言ってもそれほどの大金ではなく、病院代、バイクの修理費を差し引くとたいした額は残らないはず。
なのに本人そんなお金をまとめて手にしたのは初めてらしく、今まで支払った事も忘れて「フェリア中、みんなに食事をおごる!」という。
冗談かと思ったら本当に連絡があり、行ってみると彼の友人や兄弟約10人が集まっている。
ついこの前までお金が無いと言っていたのに、10人も!
フェリアで気が大きくなっているのか、友達と集まれるのがそんなに嬉しいのか。
彼は就職浪人中の身。ここ1年程勉強しながら少しアルバイトをする生活。
おごってもらえるなんてそりゃ嬉しいけど…申し訳ないのですこし控えめに注文。

夕方フェリア会場に行く。
夜になりみんなお酒も入り心地よく踊り、カセタを移動。
と、友人カップルが喧嘩を始めてしまった!
理由を聞くと彼女がすごい勢いで説明してくれたこと。
「(みんなで移動しつつ)2人で踊りながら、楽しくて彼氏の背中にちょっと噛み付いたら、彼氏が切れて怒った。そりゃちょっと余計な事したけど、嬉しすぎてやってしまった事だし、そんなにひどく怒ることじゃないよね。」言いながら泣いている。
うーん…それだけのことですか。。。でも噛み付いたって。
なんとかわいい理由。
本人達にとっては大問題だったのだろう。
若いカップル。とは言っても20代の大人。
結局彼女は泣き、彼氏は臍を曲げて怒ったまま。
みんなでなだめつつそれぞれの意見を言っている。それぞれが意見を言う辺りも楽しい。
30分後には元の楽しそうな2人に戻っていました。

スペイン人って面白いなと思うことが多い。
良い面も悪い面もあるけど、何歳になっても自由に感情を表現できること、素敵だなと思う。

こんな楽しいフェリアも終わり。
また来年まで。