前にタバンコに行った時に、そこに居たおじさん達に一番美味しいアモンティジャードは何?と聞いたところ足が悪いのか普通の人に比べるとゆっくりしか歩けないおじさんが「VIÑA ABはすごくおいしい」と熱弁してくれた。
タバンコというのはヘレスだとシェリー酒樽が置いてあって樽から直接グラスに注いで飲ませてくれるシェリー酒専門のバルのこと。樽から注いでもらうシェリー酒は美味しい。
この後シェリー酒専門店で売られていたVIÑA ABを購入。ボデガ、ゴンザレス・ビアスのアモンティジャードです。
amontillado_vinaAB.jpg
味はセコだけどアモンティジャードにしてはすっきりしつこくない。
このおじいさんとはなぜかこの後午前中買い物に出るといつも会って、「お散歩は大事な日課で散歩の後タバンコで一杯飲むのはもっと大事な日課だ。これは絶対に欠かせない。」と語ってくれた。
私が最初にヘレスに来た時にはもう少しあったタバンコ。日本に帰国して再度来る度に減っていく気がする。
最初は何なのかわからず、でも前を通ると昼間からおじさん達がグラス片手に入り口付近に並んで座り込んでいて、通る人をじろじろ見るし、妙に大きな声で「VIVA JAPON!」と言われたりして(多分酔っ払っていたからだろうが)こわい気がした事もあった。
今となって考えると、男性は男性同士で集まるという習慣で、またヘレスという土地柄タバンコに集まっていたんだと思うし、退屈しのぎに若い子が通ると声をかけていたんだろう。
タバンコが新しいピソや今風のバルに作り変えられるのはもったいないなーと思う。
ゴンザレスビアスサイト http://www.gonzalezbyass.com/