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もう1ヶ月程前になるけれど、ぶどう畑に行った。
ヘレスの郊外にはどこまでもぶどう畑が広がっている。
他の土地だとオリーブの木かもしれないけれど、ここはシェリー酒を造る為のぶどうの栽培が行われる。
今年の冬は本当に雨が続き、深刻なほど浸水した地域も多かった。
行ったのは3月中旬。ちょうど降り続いた雨が止んだ時。
ぶどう畑のある辺りは丘が続き、そのふもとには未だ広範囲で水が残っている所も多い。
この辺りではシェリーのフィノやオロロッソを造る為のパロミノ種のぶどうが栽培されていて、どこの畑でもちょうど剪定作業が行われている。去年の伸びきった枝が沢山ついた木が続いたかと思えば、その隣の列から剪定されてスッキリした木が続くという感じ。
本来もう少し前に剪定作業を行うそうだけれど、雨の為、畑に水が溜まったりぬかるんでいたりで畑に入る事が出来ず例年より遅めの作業だとの事。
ぶどう畑の土壌はアルバリサと呼ばれる白っぽい土壌。
剪定の済んだ畑に入ってみると土の上にゴロゴロと石が転がっている。
案内してくれたダビがそれを手にとって軽く割ってくれた。
それは実は石ではなく中に水を沢山含んだ土の塊だった。
これから暑く乾燥した季節が始まるけれど、このように土の中に水を溜める事ができる。
畑の中の建物に入るとワインの香りがする。
収穫したぶどうをプレスし、絞られたモスト(ぶどうジュース)を入れ醗酵させる大きなタンクがあった。畑によってはこういった設備を持った所もあるらしい。
ここにはさらに熟成させる為の樽も置かれていた。
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3月半ば。
いつ雨が止むのか?本当に春は来るのか?とさえ思った冬も終わり。
剪定されたぶどうの枝から若葉が顔を出していました。
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