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今こちらはカラコレスを食べる季節。
皆の頭の中には、「コーヒーを飲む」とか「ちょっとビールを一杯飲む」のと並んでこの季節になると「ちょっとカラコレスを食べに行く」という考えが浮かぶようである。
写真みたいにカップや普通にコップに入ってカラコレスが出てくる。
カラコレスのあるバルの外には「hay caracoles」という文字とカタツムリの絵が書かれた黒板が置かれ、昼タパを食べるついでに、夕方おやつ感覚な感じで、カラコレスを食べにバルに人がやってくる。
写真の日用事があって家の近くをウロウロしていると前から見覚えのある人々がなんだか楽しげな感じでやってくる。
今ヘレスにカンテを学びに来ている日本人SとヘレスのカンタオールJとそのお友達であった。
私が出会った時、下の状態で
カンタオールJ-手-日本人S-手-カンタオールのお友達
Sの手をJとそのお友達が引っ張る形で、ちょっとほろ酔いな感じの3人が歩いている所であった。なんかかわいらしい。挨拶し、私もそれに加わり一緒に歩く。
どうやらビールを一杯飲んだ後、Jのファミリア(※1)がやっているバルにカラコレスを食べに行こうとしているらしい。そこのカラコレスはヘレスで一番美味しいとJが言うので「また自分家自慢か!」と思いつつ歩く。
※1 こちらの人は知り合い全てにプリモ!とかファミリア!とか言うけれど、本当のファミリアではない場合も多いのでファミリアだと紹介される人はまず程々に聞き流しておいて大丈夫です。
バルで、カラコレスとビールを注文する。
本当に美味しかった!
カラコレスは肉厚で、味がちょうど良い。スパイスの効いたスープも美味しいー!
食べていると沢山の人が食べにやってきた。
聞くとカラコレスは市場等で購入した物ではなくて(※2)どこかで捕った物を持って来てくれるのだそうで、スパイス類(※3)も自分で調合、つぶした物を使用し、しっかり洗って彼が煮込むのだそう。
※2 市場で売られているものはおそらくほとんどが養殖のカラコレスです
※3 カラコレスを煮込むのに色々な種類のスパイスを使用するのだけれど、普段お料理に使用するスパイスの種類は昔に比べると少なく、カラコレスに使用するものは家に常備されていない物が沢山含まれているので、一般の人はカラコレスを料理するときには別途調合済みのスパイスセットも購入するのが一般的。
カラコレスを食べ終わる頃、カンタオールJがどこかからギターを持って来てギター片手に歌い始めた。なんて勢いのある歌い方だろうと感心する。Sも歌いJの友達も、別途カラコレスを食べていた人もブレリアを歌う。素敵な一時である。
この人が作ったカラコレスです。
場所はメルカドーナの近くのCERVECERIA PIO XII。
カラコレスの季節にこちらに来る方がいたら是非足を運んでみてください。
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◆ アンダルシアの写真