水曜日午後サンティアゴのパソ、プレンディミエントの出る日である。
人気のパソで、サエタを歌う人も多い。
セマナ・サンタになると私は外国人でよかったなとちょっと思う。
セマナ・サンタとはキリストの復活祭の事。
最近の若い子達は教会が嫌いだと露骨にいう人が多い。
色々な事情があってなのだけれど、セマナ・サンタに関しても、すごく気持ちを入れ込んでいる人と全く参加せずセマナ・サンタを嫌う人の差が激しい。
私はこのお祭りを毎年外国人の立場で楽しませて頂く。
お香の香り、楽隊の音、サエタを歌う声、そして豪華なパソ、ペニテンテになって懺悔しながら歩く人々、大切に思う気持ち、宗教的意味合いを抜きにして全てがアートですばらしいお祭りだと思う。
バルコニーからサエタを歌う人が続く。パソに向かって歌う人（左端）とそれを見る人々。
パソと楽隊の後姿を見送り、周りを見渡すとすっかり人がいなくなっていた。真夜中。急に寂しくなった通りを家に向かって急ぐ。
