ヤバい季節がやってきた。
モストの季節なのだ!
モストは・・・安い旨い楽しい3拍子揃ったこの時期だけ飲める白ワインだ。
熟成させてフィノやオロロッソにする為に造られるモストもあるけれど、モストとしてこの時期から冬の間出回る物は大体消費用に別で造られている事が多い。
ヘレスの近くの町、トレブヘーナはモストで有名だ。もう少しするとガルバンソ(ヒヨコマメ)祭りが開催されて、グループ毎にガルバンソを使った冬の煮込み料理を作り、モストと一緒にどこのグループのが美味しいかコンクールが行われる。
最近少し寒くなってきて、モストはこれからどんどん美味しくなる。普通美味しいモストが飲めるのは遅くて3月初めまでだ。
ちょっとトレブヘーナのモストに行こうということになり、お昼に少し飲んでヘレスに戻ろうと飲み仲間の3人で出かける。
が、ヘレスから15分のトレブヘーナだが、一度町に入ってしまうと帰りのヘレスまでの道のりが遠いのだ。。。いつもこうなってしまうのだ。
トレブヘーナに来るといつも違うモストに行っちゃうよねなんて話しながらまず一軒目のモストに入る。それもそのはず、トレブヘーナには町中に沢山のモストがあるのだ。
一軒目はすっきりした硬派な味のとても美味しいモストであった。
「飲みすぎるとフラフラになるからちょっとずつね」なんて言いながらハラに入れてもらいコップでぐいぐい飲む。
自分達用に作ってたんじゃなかろうか?というトルティージャ・デ・カマロネスとオリーブを出してくれた。
二軒目は隣のモスト。人懐っこい犬が出迎えてくれて中でおじさん達がたむろしていてなにやら楽しげなモストだ。
ここはオリーブがえらく美味しくて、あっという間に3人で食べてしまった。モストを造るときに出来るビネガーを使うらしい。
地元サッカー選手の昔と今を比較したポスターが張ってあった・・・。日々楽しそうである。
もうここまで来ると止まらないのだ。
どこのモストも個性があって楽しくて、味も色々だ。三軒目はちょっと広めで、農具博物館みたいになったモスト。農具を見ながらやっぱり飲んじゃうのだ。
四軒目にしてやっと食べ物のありそうなモストにたどり着いた。
ここまでほぼオリーブとモストオンリーだったのでお腹が減っていて食べ物を注文。でも基本的に食べるものは週末だけしか用意されてないらしい。
ここのモストはフルーティーで美味しかった。
ちょっとずつ飲み歩き、ここまで来ると随分飲んでしまった。
飲んだらまたお腹が減ってきて、帰り道にヘレスのモストに行こうという事になる。
そうなのだ。ヘレスのモストではいつも煮込みやフライががっつり食べれるのだ。
煮込みに夢中になりすぎてすっかり写真を撮るのを忘れていたので、外にいた羊?の写真で。皆さんこれで和めるでしょうか。。。