数日前にフェルナンド・デ・ラ・モレナが亡くなり、先日サンティアゴ教会で行われたミサに参加してお別れをしてきた。
病院に運ばれた日に、運び込まれた事、あまり良くないという事を聞いてたけど、元気なフェルナンドだから大丈夫だろうし、病院でご家族に迷惑かけたくもないし、少し良くなったらお見舞いに行こうと思っていた。
でも一向に良いニュースが届かないし、今日本にいるギターのドミンゴ・ルビチに、ヘレスに戻ったら一緒に病院に行こうと話していた所だった。
きっと本人病院では会いたくなかったんだろう。

フェルナンドは私にとってとても印象に残るアーティストだ。
以前DESDE JEREZで制作したバイレとパルマクラス ヘレスのブレリアのDVD撮影に出演して頂いて交流が続いていた。
出演依頼の為、突然電話してサンティアゴ地区のバル「アルコサンティアゴ」で待ち合わせをしたのが最初だった。
結局出演頂いて、その他にも沢山のアーティスト達に出演頂いて(踊りで出演頂いたロサリオ・ラ・マウマも2年半前に亡くなってます)、撮影の会がとても楽しかったのを今でも思い出す。
フェルナンドが歌うと全員が笑顔になる素敵なアーティストだ。

日本行きの話が来た時、初回はなぜか「私が一緒」という条件でOKしてくれた。随分なんで?と突っ込んだけど、そこは譲れないポイントだったようだ。
どうしてこれまで日本に行かなかったの?と聞いたところ、飛行機が怖かったかららしい。。。
色々話をしてくれることが面白くて、日本に行くからという理由で会えるのが楽しみだった。
カマロンとつるんでた時、彼がいつも録音機を隠し持っていてヘレスで色々な人が唄うのを録音していたという事、昔タバンコにいて、プライベートフィエスタで唄って欲しいとお誘いが来た事、雇ってくれた人は普段はすごい男っぽい人なのにお酒を飲むと豹変しておかまちゃんになる事。
色々バカな事を話をしてくれて、今の時代には起こりそうにない事ばかりで、ゲラゲラ笑いながら聞いていた。

こんな形で知り合う事が出来てありがたかった。

安らかにお休みください。

fernando