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■ヘレスで暮らす人々~第三回 勝部 理子さん
現在セビージャに住むりこさん。最近までヘレスを拠点としての活動でしたが、今はセビージャ・ヘレスを往復しながらの生活。日本ではフラメンコの踊り手として、スペインでは指圧師、日本語教師として働く彼女。いつも北へ南へ東へ西へ、パワフルに急がしく走り回っています。
今回は日本とスペインの違いについての話が盛り上がり。違いを感じながらスペインで生活して思う事を語ってくださいました。
インタビュー:2008年8月
 
  フラメンコ個人レッスン、指圧サービス行います。
お問い合わせはメールまたは電話でお願い致します。
E-MAIL:rikomiau@hotmail.com  携帯:(+34)687366177
勝部 理子サイト:http://jerez.jpn.org/riko/
 
-スペインに来たのは何故ですか?どうしてヘレスだったの?
スペインに来たのはフラメンコを学ぶ為。ヘレスに来る前はセビージャにいて、ヘレスはフラメンコの町だしセビージャとはまた違ったところのある町なのでちょっと行ってみようと思って来ました。
-いつ頃からここで暮らしていますか?
スペインに来たのは1999年の11月でヘレスに来たのは2004年。
1999年にスペインに来た時から日本に一時帰国することはあってもスペインを中心に暮らしています。
-現在どのような仕事をしていますか?
スペインでは指圧師と日本語教師としての仕事をし、日本帰国時は基本的にフラメンコ活動、ライブやクラス等行っています。
-指圧の勉強はこっちでされたと聞きましたが、教えてもらえる学校があるんですか?
イギリスに本校のあるヨーロッパ指圧学校で指圧を学びました。アンダルシアにも学校があり、私はここで勉強しました。
今スペイン全土に指圧学校があり、色々な所で指圧の勉強する事が出来ます。
-日本語教師の勉強は日本でされたと聞きましたが、海外に住むということで勉強したんですか?

そういうわけではなく、以前中国にいてそこで教え始め、日本で日本語教師の勉強をし7・8年外国人向けの日本語教師として仕事をしていました。

-こちらで日本語を教えてみてどうですか?
マドリ、バルセロナ等都会に関してはよくわかりませんが、この辺りだと興味はあっても仕事での日本語の必要性に迫られる事がなく本格的に習おうという気にならないようで、実際生徒数はあまり多くありません。
若い人はマンガ好きだとかゲーム好きだとかで日本に興味があり、日本語を習いたいと思う人もたまにいますが、本格的に勉強するというところには至らないしまず「日本」というのがどういうところかわからない人も多いです。
-確かに。私の友人は日本のことを「他の惑星」と言います(笑)
日本は中国、韓国と同じように思っていて日本が何なのかがよくわからないので勉強するところまでいかないようです。
少し興味があっても仕事で使うわけでもなく、日本がどんなところかもイメージできず、日本語を習ってどうしようという目標が持てないように思います。
-スペインについて思う事、感じる事をお聞かせください。

こっちの人が日本を違う国と思うのと同じで、スペインは日本と全然違う国。日本で当たり前のことがこちらでは全然当たり前ではないことが多いです。

-私はスペインに来る前はスペインとは明るい国で、人は人懐っこく明るく、食べ物は美味しくて…という良い事ばかり考えていたけど実際住んでみるとは他の面も見えてきたりします。
そうですね、旅行会社のキャッチフレーズ等聞いてイメージするスペイン像は明るく、情熱的な人々、美味しい食べ物。
実際日差しは強いし野菜の味は美味しいけど、例えば野菜の種類は日本の方が断然多いと思う。
例えばこちらでは根菜類の種類が少ないし、しそ、みょうがは無い、きのこの種類は少ない等等…、日本では茄子一つにしても長茄子や米茄子など色々種類があるけれど、こちらでは一種類のみ。種類が大雑把だと思う。
でも日差しが強いからか、こっちの野菜は美味しい。例えばトマトはトマトの味がします。

あとは考え方について。考え方が全然違う。日本のこまやかさはこちらでは求めにくい。

-ポイントが違うよね。日本人的にこまやかな所はこちらの人的には大雑把だったり、かと思うとこまかかったり。
こっちの人は気が長いのか短いのかよくわからない(笑)
まったく違う物としてみないと。
日本だとこうなのにと思う事があるけど、それを口に出して言っても仕方が無い。日本でこうだという考え方はそれはこっちの人には通じないし、スペインにいたかったらこちらのやり方で暮らさないとうまくいかない。違いを感じる事は沢山ある。だけど違いがあるから面白いと思う部分も沢山ある。
-こちらで暮らして良いなと思う事とか感心する事とかありますか?
海が日本と全然ちがう
-広いし、明るいし
でも磯の香りは無い。

日本だと梅雨、台風、地震等自然災害を警戒しつつ暮らすけれど、こちらでは日本ほど用心をする必要はあまりなくて良い。
問題として水不足になるくらいかな。

不思議なのはクリスマスのイルミネーションの電気代。
-フェリアのイルミネーションもすごいよね。
その他は、、、良くも悪くもあまり考えず周りを気にしない。冷房が入ってるバスに乗ってきた人が「あついあつい」といって窓を開けちゃったり、 時計が狂っていてもそのまま。ヘレスのバスターミナルなんて時計の針が無い。
-時計が要らない国?
そうそう。人によって時間がまちまち
日本だと1時といえばみんなの時計が1時で同じだけど、ここだと、1時の人もいれば1時25分の人もいたり。。。人によって差が大きい。
教育の違いだと思うけど、自分のやりたいようにやる。
-私は癖で、集団でいるときにはみんなとあわせようとするけれど、そんな私にここの人は「みんな違うんだから好きなようにやらなきゃいけないんだ。それぞれ違うのが良い事だ。」と言われた事があります。
ここは違ってて当たり前、日本は違っていると「えっ」といわれる国。
人によって違うというのは食べ物に関してもあって、母親が「この子は野菜食べないから」と平気で言ったりする。
意思を尊重しているのは良いと思うけど「それでいいのかな?」と疑問に思う事もあったりします。

・・・・と「違い」についての話は続きました・・・・

 
勝部 理子(KATSUBE RIKO)
大阪府出身。 幼少よりクラシックバレエ、中国武術を経てフラメンコを始め、天田恵葉氏、佐藤やす子氏に師事。
1999年渡西。セビージャにてファルーコファミリア、トロンボ、ホァナ・アマジャ、アンヘリータ・バルガス、カルメン・レデスマ等に学ぶ。
2003年セビージャのAsociacion Antigua Sevilla(アソシアシオン・アンティグア・セビージャ)で4回ライブを行い、ヘレスでは2005年DamaJuana(ダマファナ)でのライブに参加。
2002年より定期的に年一回帰国、クラスレッスンとライブを中心に活動を展開している。
 
スペイン関連書籍
 
  A20 地球の歩き方 スペイン 2008~2009 (地球の歩き方 A 20)  
  スペインうやむや日記 (集英社文庫)  
  スペインバルブック―food&style  
  スペイン5つの旅 (文春文庫)  
  スペインうたたね旅行 (文春文庫)